減点式テストのデメリットを知ろう
~「失敗を恐れる教育」から、「挑戦を育む教育」へ~
1. 「また間違えた…」子どもたちが抱える静かな苦しみ
日本の学校では、今もなお「減点式テスト」が当たり前のように使われています。
この方式は、テストの満点を基準に間違った分だけ点数が減っていく評価方法です。
一見、合理的なように思えますが――
実はこの方式が、子どもたちの心をじわじわと蝕んでいるのです。
「また×をつけられた…」
「ミスすると怒られるから、手を挙げたくない」
「完璧じゃないと評価されないなんて、しんどい」
そんな声が、教室のあちこちから聞こえてきます。
2. 減点式テストが子どもたちに与える3つの悪影響
❌ 自己肯定感の低下
「できなかったこと」ばかりが目立ち、「できたこと」には目が向けられません。これでは、どれだけ努力しても報われないと感じてしまいます。
❌ 挑戦意欲の減退
間違えるたびに減点される経験は、「失敗=悪」という認識を植えつけます。その結果、子どもは新しいことに挑戦することを避けるようになります。
❌ 学びの本質が失われる
テストの点を取ることが目的になり、「なぜ学ぶのか」「何を身につけたいのか」という問いが置き去りにされていきます。
3. 増え続ける不登校と若者の自殺
文部科学省の調査によれば、不登校の児童生徒は24万人を超え、過去最多となりました。
さらに、10代の自殺も2024年に過去最多を更新しています。
こうした背景には、学校という場が「安心して失敗できない場所」になってしまっているという現実があります。
そしてその根本には、“減点を前提とする評価方法”があるのではないでしょうか。
4. 世界はすでに変わり始めている
🌍 フィンランド
テストを廃止し、「生徒の思考過程」や「成長の様子」を重視する教育へと大きく舵を切りました。評価は加点式、あるいは数値化しない形で行われています。
🌍 ニュージーランド
評価対象は「協調性」や「課題解決力」などの非認知能力。学力だけでは測れない力に重きを置いています。
🌍 カナダ(オンタリオ州)
学習への取り組み姿勢や意欲、グループワークでの貢献など、複合的に評価する方式を導入。生徒の強みを見つけて伸ばす教育に転換しています。
🌍 アメリカ(オハイオ州)
減点から加点式評価に移行し、生徒のモチベーションと学習成果が大きく改善されたという実証結果も出ています。
5. 日本は70年以上、評価方法がほとんど変わっていない
日本の学校で使われているテストや評価の多くは、戦後にGHQの主導で整備された一斉・一律型の評価制度を基にしています。
その後、社会は大きく変化しました。
AIの登場
予測不可能な未来
正解が一つではない課題の増加 etc
にもかかわらず、教育評価の仕組みは大きく変わらず、今も「ミスをいかに減らすか」に主眼を置いたままです。
これはまさに、“時代遅れの評価制度”と言わざるを得ません。
6. これからの教育に求められる評価とは
AI時代に必要なのは、
「正解をすぐに出す能力」ではなく、
「問いを立て、試行錯誤しながら自分なりの答えを見つける力」です。
そしてそれは、減点方式では決して育ちません。
✔️ プロセスを認める
結果だけでなく、そこに至るまでの努力や工夫、継続的な姿勢を評価する。
✔️ 加点の視点を持つ
できたこと・進歩したこと・挑戦したことに、しっかりと光を当てる。
✔️ 安心して失敗できる学びの場づくり
「間違えても大丈夫」「やってみようと思える」――そんな空気が、子どもたちの創造性と挑戦心を育みます。
7. おわりに
「×をつけられるからやりたくない」
「また失敗するかも、と思うと苦しくなる」
そんな声が出てしまう今の教育を、私たちは放置してはいけません。
評価とは、子どもの成長を応援するためにあるもの。
その原点に立ち返るならば、減点式ではなく、「できた!」「挑戦できた!」を積み重ねる評価こそ、今の時代にふさわしいはずです。
これからの未来を生きる子どもたちに――
“挑戦することが楽しい”と思える教育を、そして“自分を信じられる学び”を届けていきましょう。
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